
へちまと聞くと、体を洗うたわしやへちま化粧水をイメージする人が多いでしょう。沖縄では、たわしにしたり、化粧水にすることのほうが稀でしょう。沖縄では、へちまはナーベーラーと呼ばれ食材の一つなのです!
へちまの栄養価
へちまはほとんどが水分で低カロリーなので、ダイエットにも向いている食品です。
また、カリウム、葉酸を多く含んでいます。カリウムは過剰に摂取したナトリウムの排出を促すことで、血圧の低下、脳卒中の予防、骨密度の増加につながります。
葉酸はビタミンB12と協力して血液を作る働きがあります。妊娠中の女性は不足しやすい栄養素と言われています。
夏が旬のへちまは、夏バテ防止に効果のある食材と言え、スーパーや市場で入手しやすく家庭で栽培することも出来るのでオススメの野菜です。
ナーベーラーンブシー
ナーベーラーとは沖縄の方言で「へちま」の事です。ンブシーは味噌煮のことです。
沖縄でポピュラーな家庭料理なんですが、食堂にあったりなかったり、居酒屋にもあったり、お弁当やお惣菜のお店で見かけることもありますが、お弁当のチェーン店、”ほっともっと”のメニューにはありません。ゴーヤーチャンプルーはあるので、ナーベーラーンブシーもあっても良さそうですね。小学校の給食に出たこともありますよ。
ナーベーラーンブシーのレシピをご紹介します。でも、家庭料理なので、家庭の数だけレシピがあります。あなたの家庭の味にしていいと思います。
材料- へちま 2本
- 豚肉またはスパム 100g
- 島豆腐 200g
- だし汁
- みそ 適量
- へちまは皮をむいて、1cmくらいの幅で輪切りにします。豚肉は食べやすい大きさに切ります。(スパムなら短冊ぎり)島豆腐は大きめに切ります。
- フライパンに油を熱し、豚肉、島豆腐を炒めます。次にへちまを入れてしんなりするまで、炒めます。
- へちまの汁が出てきたら、だし汁を加え、みそを溶きます。少しドロッとするくらいまで煮込んだら完成です。
※スパムを使った時は塩はいりませんが、豚肉の時は味を見て調節してください。ナスに似た食感でご飯が進みます。ビールも進みます。。。
マーボーナーベーラー
へちまの食感がナスに似ているならと、麻婆茄子をへちまにアレンジしたものです。(ちなみに麻婆茄子は日本で作られたものなので、中国にはありません。)
材料- へちま 2本
- 豚ひき肉 100g
- しょうが
- にんにく
- 豆板醤
- 中華スープ
- しょう油
- へちまは皮をむいて食べやすい大きさに乱切りにします。
- フライパンに油を熱し、へちまを炒めます。しんなりしたら、別皿に取りだします。
- フライパンに油を敷き、しょうが、にんにく、ひき肉、豆板醤を入れて炒めます。ひき肉に火が通ったら、炒めたへちまを入れます。
- スープを加え、しょう油を加えます。へちまが柔らかくなったら、お好みで水溶き片栗粉を加えてとろみをつけます。
※豆板醤は小さじ1/2程度でも十分辛いので、最初は少なめに入れて調節してください。ピリ辛味が食欲をそそる一品です。子供がいる家庭なら、豆板醤を使わないで作って、大人はラー油などで辛みを加えるようにすると家族みんなで食べられます。
ナーベーラーのコンソメスープ
ナーベーラーのドロッとした感じが苦手な方も食べやすい、コンソメスープです。
材料- へちま 1本
- ベーコン 100g
- コンソメスープの素
- へちまは皮をむいて、食べやすい大きさに切ります。ベーコンは短冊切りにします。
- 鍋に油を敷き、ベーコンを炒めます。
- ベーコンに火が通ったら、水を加えます。沸騰したら、へちまを入れます。
- へちまが透き通ってきたら、コンソメスープの素を加え、塩コショウで味を整えます。
※しめじなどを加えてもおいしいです!
旬の野菜を上手に取り入れて、暑い夏を乗り切りましょう!