
沖縄は「台風銀座」とも呼ばれ、毎年7つくらいの台風が沖縄に接近します。沖縄の台風は近づいてきている時はもちろん、通過した後も注意が必要なんです!ひとつずつ見ていきましょう。
台風は熱帯地域で発生するとは限りません
近年では、比較的沖縄に近いところでも、低気圧が発達して台風になることがあります。台風が発生して2,3日で沖縄に接近することもあります。旅行中でも気象情報はこまめにチェックしてくださいね。
台風が接近すると
台風が沖縄に接近すると、まず船が欠航します。台風が通り過ぎても波が高いと船は運行が再開されないので、離島にいる場合は急いで本島に戻ってください。
次に飛行機が欠航となります。本土へ戻る予定のある方は、帰りを前倒しできるなら、そのほうが良いと思います。帰りの便を遅らせると、予定の日の翌日に飛行機に乗れるとは限らないからです。
暴風警報が発令されると、モノレール、バスが運行停止となり、学校は臨時休校になり、会社もお休みになるところが多くなります。(就業規則に寄ります。)観光スポットや飲食店などのお店もお休みになってしまうところも多く、観光どころか、お土産も買えないし、食事する場所にも困ることがあります。
台風通過後の雨と風
私は沖縄に移住して7年ほどたちますが、台風が通過した翌日に”台風一過の晴天”だったことはありません。なぜなんでしょうね?雨雲が残っていることが多く、台風が離れても雨が降ることも少なくありません。
また、絶対と言っていいくらい、台風の通り過ぎた後は風が強いです。吹き戻しの風です。風と雨でカサが壊れてしまうことも多く、町中には壊れたカサが放置されているのをよく見かけます。
街路樹などの大きな木が根元から引き抜いたように倒れていることもあります。車を運転する場合は十分に注意してください。
台風が通り過ぎても風が強い
暴風警報が解除され、台風が沖縄を離れても、飛行機は遅延や欠航が相次ぎます。バスやモノレールもダイヤが乱れます。
お店もシャッターを開けるお店も増えますが、台風の後の片付けに追われてしまって、いつも通りとは行きません。スーパーも品物の補充が遅れるので、品薄になります。飲食店も材料が入手できなくて、メニューが変更になることもあります。
暴風警報が発令されると「美ら海水族館」などの観光スポットは、臨時休業になります。暴風警報が解除になれば営業再開となりますが、美ら海水族館は那覇から2時間以上かかりますので、営業再開のニュースを聞いてから向かうには遠すぎると思います。また利用できない施設があったり、プログラムが変更になることもあります。
首里城も暴風警報解除後に営業再開となりますが、階段や石畳が多いので雨や風の中ではすべりやすく、見物には不向きです。同様に首里金城町石畳道も識名園も石畳の道なので滑ります。沖縄は屋外の観光スポットが多いので、どこなら楽しめる?ってことにもなりかねません。
海には近づかないでください
台風が沖縄から離れても波が高い状態はしばらく続きます。マリンレジャーが目的ではなくても、海には近づかないでください。ビーチの地形や風向きに寄りますが、台風が沖縄から離れても、何日も遊泳禁止になってしまうビーチもあります。監視員が常駐しているビーチを選び、監視員の指示に従って海水浴を楽しんでください。
ダイビングは普段の雨なら、潜れないこともないのですが、台風は別です。沖縄から台風が離れても波が高くてボートが出せなかったり、うねりが残っていることもあります。ポイントによっては、数日間ダイビングが出来ないところもあります。ポイントのたくさんある沖縄は潜る場所を変更しやすいとは言っても、無理は禁物です。良いダイビングショップは天候や海況をきちんと確認しています。ダイビングショップの方と十分に連絡を取ってくださいね。
もし、沖縄滞在中に台風が発生してしまったら、ネットやSNSをチェックして観光スポットや飲食店の営業時間を確認してください。台風が発生している時の沖縄では、「とりあえず行ってみる」は無謀です。安全第一で沖縄旅行の楽しい思い出だけ残してくださいね!